重陽の節句2017年はいつ?健康とどう関係する日なの?
日本には四季があり、その節目に伝統行事が行われるのが節句と言います。
節句と言うと3月3日の桃の節句や、7月7日の五節句(七夕とも言われています)を思い浮かべる方が多いのではないしょうか?
今回はそんな節句の中でも中国から伝わった重陽の節句についてご紹介していきます。
重陽の節句2017年はいつ?
重陽の節句は旧暦の9月9日で、2017年は10月28日の土曜日になります。
ちなみに重陽の節句って何の日?とご存知ではない方が多いのではないでしょうか?次の章では簡単に重陽の節句がどういう日なのかご紹介していきます。
重陽の節句ってどういう意味を持つ日なの?
冒頭で節句とは「季節の変わり目に行われる伝統行事のこと」とご紹介しました。重陽の節句もその伝統行事のひとつで、夏から秋に変わる際のお祝い行事のことなんですね。
昔は旧暦の9月9日つまり今でいうところの10月末ぐらいに、農業の収穫時期を迎え、収穫祭が行われていました。
当時は農業に従事している人が多かったため、このような節目節目のイベントごとは農作物や稲穂の収穫に合わせて行われていたんですね♪
今回も豊作ありがとうございます。次の季節もお願いしますといった願いを込られていました。
ちなみに重陽の節句はもともと平安時代に中国から日本へと伝わったもので、「菊の宴」とも言われていました。菊酒に入った菊の花びらを愛で、花の香りで邪気を祓って、長寿のお祝いをしていたと言われています。
また「菊の着綿(きくのせきわた)」という風習があり、重陽の節句の前の晩、菊の香りと夜露を移すため、綿を菊の花に被せます。
そして、重陽の節句の当日に身体や顔をその綿で拭きました。これは身体を拭くことで長寿になり、顔を拭くとことで老いが去ると言われていていたからです。
このように重陽の節句は主に健康で長生きをするようにと祝う行事として古くから親しまれてきたんですね♪
では次の章で重陽の節句の代表的な食べ物をご紹介していきたいと思います(^^)
重陽の節句の代表的な食べ物は?
他の節句でも行事食があるように、重陽の節句でもいくつかあるのでご紹介しますね。秋の作物の収穫時期だったせいか、秋の味覚もちらほらと並びますよ。
食用菊
奈良時代の頃に中国から伝わってきて、江戸時代入ると一般的な食べ物として扱われていました。調理方法は花ごと揚げて天ぷらにしたり、花びらを茹でておひたしににたり。
血行を良くしてくれるので、冷え性や肩こりといった女性に多い悩みも改善してくれる効果がありますよ。
栗ご飯
穫祭のお祝いで栗ご飯を炊いていたので重陽の節句にも伝わりました。栗はとても栄養価が高く、ビタミンCとビタミンB1が豊富です。鉄分や葉酸も含まれていますよ。
秋茄子
昔は、秋のお祭りが行われる日で、9月の三九日(さんくにち、みくにち、みくんち、などと呼びます)つまり9の付く9、19、29日に茄子を食すと、病にかかりにくいとされる言い伝えがあったそうです。
焼いたり煮浸しなとで、秋茄子を味わったり、菊の花同様、てんぷらにしても美味しいですよね。
茄子には身体を冷やす効果がありますので生姜を一緒に食べたり、唐辛子などをあわせてみたりして工夫してみてくださいね。
食物繊維、ビタミンC、鉄、カリウムなど身体に良い栄養素がありますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
聞きなれない節句でも、どんな節句なのか、どうしてそのようなことを行うのかが分かると日本の行事を大切にしたくなりますよね♪
特に何かをしなくてはならないわけではなく、節句にまつわる食事を頂きながら「健康・長寿」を願い、四季を感じるのも風情があって素敵ではないでしょうか?