腎虚になるとどういった症状がでるの?治療や食事で完治するの?
症状を発症して初めて聞くという方も多い「腎虚(じんきょ)」。漢方医学の考え方のため、聞き慣れない方が多いかもしれません。
今回は、そんな「腎虚」について症状や治療法などをご紹介します!
あとでご説明しますが、腎虚はどなたでも発症する可能性があります(*´д`)そして最近体調が優れない方、もしかしたら腎虚かもしれませんよ?
腎虚の症状にはどういったものがある?
腎虚とは、そもそも腎臓の機能の低下によって起こる症状のことです。漢方医学で言うところの内分泌系や免疫機能などの低下による症状です。
すなわち頻尿、身体のだるさ、性欲・精力の衰え、耳鳴り、生殖機能の低下、手足のむくみなどの症状が見られます。
症状別に細かく説明致しますと、
- 腎陽虚:尿が透明・多量、四肢の冷え、頻尿・残尿感
- 腎陰虚:尿に着色あり・少量、熱感やのぼせ、ほてり
大きくこちらの2種類に分けられます(_ _)
なぜ腎虚になるの?
上記でご説明したとおり、腎虚は腎機能の衰えによって引き起こされます。よって年を取るほど発症リスクが高くなる、加齢による症状です。そのため高齢社会が進むほど、日本における腎虚の発症者が増えるのではないかと言われています…!
ただし若い人でも発症する「若腎虚」もあります。これは、若い人が早期に発症する老化現象です。原因としては不規則で偏りのある食事、生活習慣の乱れ、ストレス、睡眠不足などが挙げられます。
要するに不健康な生活が重なると、若い人でも腎虚になる可能性があるということです(´⌒`。)
腎虚は治療や食事で完治するもの?
腎虚は食事や漢方を使って治していきます。治療を毎日続ければ、必ず効果は表れますし、人によっては完治も可能です。
特に若い方は、まだ発症していない方もリスクを避けるために今のうちから予防・対策をしておくことをおすすめします(*´∀`*)
食事での治療法として、以下の3つを挙げます。
- ミネラルや良質なアミノ酸、抗酸化作用の強いものを食べる
- 塩分の多い食事、スナック、インスタント食品を避ける
- 甘いものを食べすぎない
ミネラルや良質なアミノ酸、抗酸化作用の強いものを食べる
おすすめは大豆製品や豆類、きのこ、水分の多い野菜です。大豆製品には「大豆イソフラボン」が多く含まれており、これらの成分が豊富です。おかずの一品としてとりいれるようにこころがけましょう。
塩分の多い食事、スナック、インスタント食品を避ける
健康的な食生活を送る上で当然のことですが、これらの食品の摂取は避けるようにしましょう。
甘いものを食べすぎない
甘いものが好きな方、多いと思います。しかし甘味の過剰摂取は腎の働きを低下させ、腎虚の発症リスクを高める原因となります。甘いものはなるべく控えるようにしましょう。
次におすすめの漢方薬について、症状別にみていきます。
腎陽虚
腎陽虚の方は、冷えや身体のむくみを改善する漢方が最適です。
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
腎陰虚
腎陰虚の方は、腎機能を高めたり、目の働きを助けたりする漢方が最適です。
・六味地黄丸(ろくみじおうがん)
・杞菊地黄丸(こきくじおうがん)
ただし漢方に含まれる生薬が身体に合わず、逆に体調を崩す方もいらっしゃいます。特に、元々胃腸が弱い方にとってあまり良くない「地黄」という生薬が含まれていますので、胃腸の調子が良くない方は様子をみながら取り入れて下さい。
漢方を使う際は説明を読んだり、専門の方にお話を聞いたりして、ご自分に合ったものを使って下さいね(っ´ω`c)
また予防の場合には、漢方は取り入れず健康的な食生活を心掛けることから始めましょう(*´︶`*)
まとめ
今回は腎虚になる原因や症状、効果的な治療法などをご説明しました。
腎虚の予防・改善には、やはり健康的な食生活と健康的な生活習慣が一番です!それは腎虚に限らず、病気になりにくい身体をつくるうえで大事なことです(´・ω・`)
今回の記事をきっかけに、腎虚の予防・改善や健康的な身体づくりのために、日々の生活を見直してみてはいかがでしょうか(^v^)